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豊橋を楽しもう

  当日は1月16日、目的地は渥美半島の田原市。大阪からは近いのでゆっくりと家を出る。天王寺stationビル地階にある近商でいつもの鮭弁と缶beerを買う。天王寺駅改札口では駅員に、JR大阪駅(梅田)までの環状線電車の時刻と何番線かを必ず聞く。遠距離切符と私を見て、table上の時刻表を見ながら、大方は17/18番線を勧めてくれるのがうれしい。ここは紀勢線・大和路線からの快速電車が発着し、環状線のように全ての駅には停車せず、しかもromance seatが多い。
  新大阪を11時ころ出発し豊橋には12時半ころ着くので、到着約1時間前からゆっくりと食事をする。Beerは500ccを敬遠して350ccとしていたので少しずつ飲んだ。3人掛けのaisle側は隣に乗客が来にくいように思えて買っているが、当っているようにも思える。 

  豊橋での下車は初めてなので、直接の田原行きをやめて豊橋市内を巡ることにした。中心市街地は駅の東側にあり、新幹線上り電車は北から南へ入港して最西側ホームに発着する。新幹線着工時に在来線駅との一体化が図られたことはやはり意義のあることだ。駅東側に通ずる渡り廊下は大変明るく・広く・天井が高く、気持ちがよい。観光案内所、在来線・豊橋鉄道線乗り換え階段をよぎって駅東の駅前広場に通じる。吉田城址である豊橋公園内を散策した後、豊橋鉄道で三河田原まで(約30分)行けば本日午後の観光工程を終了する計画とした。

  駅前からの大通り(大池通り)の線路沿いに歩を運ぶ。市電の通電用ポールのデザイン、歩道上の石造彫刻、ビルの屋上から「鈴木明子Sochi Olympic応援垂れ幕」等を見聞する。新川交差点で左折、田原街道(国道1号線)に入り、東側歩道の街路樹の剪定姿を心地よく眺める。このような姿に素早く剪定できるように私も常に心がけているが、なかなかできることではない。
  西八町交差点を右折、公会堂前の歩道橋を渡り豊橋公園に入る。市立美術博物館手前の白い実のなる高木に鳩が飛来した。館前の噴水は凍てついていたが、風上からの風波による大小さまざまの弧を描くサザ波の回折していく方向に融氷していく様は、自然の妙で見事であった。
  館内では水彩画展・写真展・水墨画展が開催されていた。特に水墨画は鎌倉時代以降の禅宗美術に遡るとしている。モノクロの世界に遊ぶ墨の色」と題して、単色でありながら微妙なトーン・にじみ・かすれ・ぼかし等により豊かな世界を表現する墨は、確かに「五彩あり」と言われるのも然り。当地出身の平川敏夫の「白抜画法」(樹木の枝葉を白く残して奥行きのある深遠さを出す作風) を特に紹介している。

  豊橋の地は元々吉田と言われていた。三の丸会館を経て吉田城址へくると、大きなタンコブのように南に蛇行した豊川を一望できる。この位置に唯一、隅櫓が立っている。 国内の市電運行19都市については以前に記述したことがある。この豊橋市もそれら数少ない都市の中の一つである。駅東の2階デッキからの市電の眺めは格別だ。昨年のH25年10月25.26日開催の「LRT(Light Rail Transit)都市サミット豊橋2013」は、台風27号接近によりやむなく中止となったが、翌本年2月1日に規模を縮小して実施されている。

  LRTとは、快適な次世代型路面電車システムである。乗り降りが簡単な低床車両を導入して、軌道・電停の改良、速くて時間に正確、環境にやさしい公共交通として、欧州の30~50万都市で注目されている。日本では富山市でのLRT導入の成功事例がある。

   豊橋鉄道の豊橋駅の駅名は「新豊橋」、同一駅舎内でも駅名はJRの名称と異なります。渥美半島の付け根の終点駅「三河田原」まで、約30分かけて豊橋鉄道が運んでくれます。そこから西側の渥美半島先端の伊良湖岬までは田原市で、まだ約30kmのバス便があります。
   電車が三河田原に近づくと、太平洋側と反対側の内湾に面した小高い山頂(蔵王山公園)に大きな風車が回っているのが見える。この地は日本海から鈴鹿越えで吹いて来る北風の通り道になっているとか・・。




   その東麓の内湾には、世界に誇る大きなトヨタの田原工場がある。このご時世であり、こちらの従業員は特に豊橋鉄道を利用してほしいものだ。画家で、田辺藩家老でもあった渡辺崋山ゆかりの地でもある。「崋山をしのぶ五つの道」として、walking courseが提供されている。田原城址・城宝寺・池の原公園・権現の森・蔵王山園地・ゲンジホタル生息地・伊良湖岬・菜の花畑等々、歴史と自然いっぱいの渥美半島は、皆様を待っています。
    三河田原駅舎は、この度モダンなスタイルに改築・新装となりました。おまけにその脇に、外装材としてスプリットガラスを使用して陽光が室内に透過して、すがすがしく明るい公衆トイレも新設されました。この清潔感溢れる気持ちいいトイレで、人生に一度は用足しをして、その清涼感をお土産話に持ち帰ってくださいね。

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